札幌から1泊2日の函館ぶらり2人旅、2日目。
1日目は生憎の雨で、食べて飲んで、また飲んで食べて…観光らしい観光はせずに、ゆるりと過ごした。
2日目は曇り。
それなりに観光をする予定で、宿を出発。
荷物は函館駅のコインロッカーに預けるのが便利。
コインロッカーは駅構内にもあるけど、私たちはバスで帰るので、バスの案内所にあるロッカーを使用。
▼前回のおはなし▼
雨の日の函館観光|飲んで食べて、ゆるりと2人旅
もくじ
朝市で朝食|海鮮丼と活イカ
昨日は、少~し散策して、名物のイカ釣堀は長蛇の列に怯んで撤退した朝市。
ならばと行った「自由市場」は日曜定休のため閉まっていて、まだ海鮮を食べていない!
という事で、朝市で朝食を取る事にした。
(自由市場はトラウマなので、もう行かない。笑)
まずは、昨日目星をつけていたお店で海鮮物を購入。
いつも色々送ってくださるワタルさんの実家へ、お礼も兼ねて発送。
海鮮物が予めパッケージされているセットもあるけど、自分たちで好きなものんを選んでパッケージしてもらう事もできる。
お店の人と相談しながら、詰め込む商品を選ぶのがまた楽しい!
1つでも冷凍ものがあれば、全てクール宅急便で送られる。(例えお菓子とか選んでも冷凍されちゃう!笑)
ウニとか色々送ったけど、イカが美味しかった!と感想頂きました。
前回の記事でも触れたけど、やはり函館はイカの町なのだ!
そして、朝食。
「馬子とやすべ」さん。
水槽の新鮮なイカ「活イカ」のお刺身が頂けるのだ。
うん。
海鮮丼も美味しいし、イカも美味しい!
さすが函館!
カモメも海鮮丼を狙って、入店しようかどうしようかとウロウロしていた。(別のお店です)
匂いに釣られたのかな~?
五稜郭公園と五稜郭タワー
私のゆかりの場所を訪ねる為に少し寄り道をした後、五稜郭エリアへ移動!
この辺りは一番の繁華街になっていて、飲み屋やカラオケなどのビルが立ち並んでいる。
五稜郭公園へ行く場合は、市電(路面電車)で「五稜郭電停」まで行って、少し歩く。
JRで「五稜郭駅」まで行ってはダメ!名前は五稜郭なのに、全然違う場所なので要注意!
函館の中心地は、時代と共に内陸に移動して行っている。
1859年、北海道でいち早く開港した函館。
横浜、長崎、新潟、神戸と並ぶ「開港5大都市」のひとつ。
その時に外国文化が次々と入ってきて栄えたのが、最も手前(函館山側)の「ベイエリア・元町エリア」。
ベイエリアは、昨日行った赤レンガ倉庫群があるエリア。
元町エリアは、このあと午後から行く予定で、外国文化の到来と共に建てられた洋風の建物や、和洋折衷の建物が並んでいる。
その後、函館駅周辺が栄えて、デパートや飲食店なんかも多く集まるエリアとなる。
そして函館駅前も衰退していき、私が住んでいた十数年前は「五稜郭エリア」が一番の繁華街だった。(今もそうなのかな??)
いつの頃からか(←調べてない)、郊外に大型ショッピングセンターなんかが建ち始め、そういった生活エリアは、より内陸へと移っていった。
…という事で、人の集まるエリアが、時代と共にどんどん内陸へと移っていく函館。
かつて100万ドルの夜景と謳われた函館の夜景も、「日本三大夜景」の地位を札幌に奪われる程になった。
その要因の一つとして、一番の夜景スポットである函館山から見た時に、函館山周辺の光が減り、どんどん光が奥へと後退していっているからという話もある。
ウンチクが長くなったけれど、そんな五稜郭エリアにそびえ立つ五稜郭タワーに登る。
あなたはいくつ登りましたか?
う~ん…たぶん7つ!
五稜郭タワーの展望台は、少し外側に突き出した窓になっている。
この窓から、360度の函館の風景を見る事ができる。
函館の海。
昨日は行けなかった函館山。
そして、メインの五稜郭!
見事な星形。
五稜郭は、江戸末期に幕府が造った城郭。
元々は函館山の麓にあった箱館奉行所の移転先として造られたものの、完成からわずか2年で江戸幕府が倒壊。
その後の戊辰戦争の最後の戦い「箱館戦争(五稜郭の戦い)」で旧幕府軍の本拠地となった。
箱館奉行所は現在も残っていて、五稜郭公園の中心部にある。
という事で、五稜郭タワーを降りたら星の中に突入!
…と思ったのに、何故かボートに惹かれて乗る事になった。(時間ないのに!)
ボートは、50分で2,000円。
慣れていて早い人で、1周するのに40分かかるそうだ。
1周は目指さずに、行ける所まで漕ぐ。
ラムネを持って、レッツゴー!
五稜郭タワーが、ボートに乗った人にしか見られれないアングルで登場。
カッコいい!
丸くカットされた植物が可愛らしい。
不思議な形の木の幹。
お堀沿いを、ランニングしている人もいる。
そんな素敵な過ごし方、住んでいる時にしたかったよ!
40分のボートトリップ終わり!
ぷかぷか浮かんでいるだけでも気持ちがいいのだ。
そして、箱館奉行所へ。
中にも入る事ができるけれど、今回は時間がないので外観だけ。
のんびりお散歩したり読書したり、市民の憩いの場でもある五稜郭公園でした。
明治レトロなカフェで一息|茶房 旧茶屋亭
元町エリアに戻り、明治レトロなカフェに入る。
歴史の浅い北海道で、こういう「明治レトロ♪」「大正ロマン♪」な雰囲気の場所は珍しいのだ。
函館ならではの過ごし方とも言える。
「茶房 旧茶屋亭」さん。
和洋折衷。
和風の建物に、後から洋風の部分を足した建築物。
これも、早くから開港した函館の歴史を感じる風景。
カフェは1階部分だけど、2階に上がってもいいとの事なので、古い階段を登ってみる。
すてきなテーブル席があった。
1階は、素敵な窓際のソファー席。
このお店、建物は明治末期のもので、内装の家具などは30年前のオープンの時に揃えたそう。
どの時代の家具なんだろう??
とても素敵な内装♡
私は、お茶を注文。
これで淹れてくれるの!本格的!
お茶を淹れるお茶碗も選べますよと言われて、棚に案内して頂く。
お茶碗選べるなんてウキウキする!
どれも素敵なお茶碗…夏限定で夏用の茶碗(浅広い形になっている)も選べるというので、夏用の茶碗の中から選ぶ。
(なぜ茶碗の側面の写真を撮らなかったのだ…わたし)
同行者のワタルさんは、アイスコーヒー。
アイスコーヒーの氷もコーヒーで作っているので、溶けても味が薄まらないという素敵な工夫がなされている。
デザートも美味しい♡
素敵な空間だ。
何で住んでいる時に、こういう素敵な場所を巡らなかったのか。
もったいない。
タイムスリップして叱責をしたい!
だけど若い頃は、こういうものに価値を感じていなかったんだろうな。
若い頃は感性が豊かだと言われるけれど、私の場合は大人になってからの方が色々な物に価値を感じられる様になったと思う。
元町地区を散策|歴史に触れるお散歩みち
最後に、時間が許す限り元町地区を散策。
坂の方へ向かう途中にあった電柱。
日本最古のコンクリート電柱。
未だに現役とは素晴らしい。
スタートは、二十間坂。
冬は、「八幡坂」と共にライトアップされて、とても幻想的らしい。
中腹くらいまで登る。
この辺りから、見どころが並び始める。
東本願寺 函館別院。
堂々たる佇まい。
簡単にお参りをする。
すぐ近くには、カトリック元町教会。
ゴシック様式の建造物という事だ。
お向かいには、函館聖ヨハネ教会。
英国聖公会の教会。
坂を上がらずに平行に奥へと進んで行く。
先ほど登った二十間坂の2つ隣の坂「八幡坂」が、フォトスポットらしい。
海に続いて、すっと真っすぐに伸びる坂。
函館らしい風景。
坂の上のエリアには、たくさんのショップや飲食店も立ち並んでいる。
小物を見て回ったり、カフェ巡りをしたり。。
のんびりと1日中楽しめそうだ。(←だから、何で住んでいる時にやらなかったのか!)
最も印象的な建物「旧函館区公会堂」。
明治時代の建物という事で、私は中も興味があったんだけど、ワタルさんの「この色使いのセンスが好きじゃない」という美的感覚のおかげでボツに。
元町のシンボル的な存在なのに!
ここは、中で明治ロマンなドレスや和装に着替えて、写真撮影なんかもできるのよ??
女子に人気の、インスタ映え~♪なスポットよ??
まぁ、時間的に中をじっくり見られるのは1ヵ所くらいだねと話していて、私も「どうしてもここがいい!」という訳ではないのでいいんだけどさ。
ワタルさんの美的感覚に合格したので、「旧イギリス領事館」に入場。
ヨーロッパ風の素朴で可愛らしい建物。
私もこっちの方が好きかな。
イギリス領事館は火災で数度消失していて、この建物は大正2年に再建されてから昭和9年に閉鎖されるまで、イギリス領事館として使用されていた。
そうそう、函館の元町地区は、何度も大火災に見舞われているエリアでもある。
明治から昭和の戦前まで、少なくとも25回の大火災が街全体を襲っていて、「函館大火」と呼ばれている。
函館は、そんな歴史も持っている。
ここは「家族居室」。
イギリスらしい、ティーセットが置かれている。
当時の日本を思えば、なんてハイカラなんでしょう。
ここは「領事執務室」。
領事のリチャード・ユースデン氏が、望遠鏡で外を覗いている。
何を思っているんだろう??
ワタルさんも負けじと。
うんうん、領事に見え…。
イギリス領事館は、内装も白と青の可愛らしいデザイン。
床一面に描かれた、当時の函館の地図。
他にも、楽しめる仕掛けがあちこちに施されている。
そんなこんなで、この街を去る時間が来た。
あっという間だったなー。
函館山からは、今日は素晴らしい景色が見られそうだ。
最後の路面電車。
函館駅周辺でご当地グルメ|ラッキーピエロとやきとり弁当
この後バスに乗ると23時過ぎまでご飯が食べられないので、函館駅前で昼食と夕食の併用ごはんを食べる事にしていた。
函館のご当地グルメの「ラッキーピエロ」!
ラッキーピエロは、函館にしか存在しないファーストフード店。
現在は、市内に17店舗ある。
もうね、函館はラッキーピエロが強すぎて、他のファーストフード店が入ってこれない程の圧倒的な市場シェアを誇っている。
全国で人気のマクドナルドだって、いま調べたら5店舗しかなかった。
郊外も含めた市内全域で5店舗!
私が住んでいた頃は2店舗と言われていたから、これでも増えたのだ。
そんな地元民に愛されていたラッキーピエロ…なんと満席で入れなかった。
学生が気軽に入れるお店だったのにな。
連休中だからたまたま混んでいたのか、有名になりすぎて観光客でごった返す店になってしまったのか。。
十数年前にもらって残っていたサービス券、まだ使えるか試したかったのにな。
これは、私が通っていた自動車学校でもらったサービス券。
有効期限は空欄だけど、「平成」って書いてあるな…。
学校を卒業すると何枚かもらえて、あとは自動車学校のパンフレットの写真のモデルを手伝った時に謝礼で何枚かもらったので、使い切れなかったのだ。
気を取り直して、候補の2店舗目。
ハセガワストア。
函館市内のローカルなコンビニエンスストア。
ファーストフード店といい、コンビニエンスストアといい…ローカルなものが強い函館。
ハセガワストアの「やきとり弁当」がB級グルメ。
私の友人が通っていた自動車学校では、卒業するとやきとり弁当の引換券が何枚かもらえるので、一緒に食べた事がある。(それが最初で最後)
さすが、ローカルな自動車学校でもらえるものは、どこもローカルなお店のサービス券なのだ!
ちなみに、やきとり弁当の肉は「豚肉」。
豚くしなのに、やきとり弁当なのだ。
よし、やきとり弁当を買って駅前のベンチで食べよう!
…と思ったら、店舗の前には人だかりが。
ダメ元で中に入ってみると、なんと20分待ちだと言う。
コンビニで焼いてもらって出てくる焼き鳥弁当。
そんなもの(…と言ったら失礼だけど)、並んで食べるものじゃないよね!?
ホットスナックの豪華版よ!?
おでん売り切れだからって、追加されるまで待たないよね!?
いやもう、これもコンビニで気軽に買って食べるものではなくて、観光客が食べるべきご当地グルメに昇格してしまったらしい。
なんてこった。
店舗内も、コンビニの一角で売っているとかではなくて、もうやきとり弁当専門店になっていて、他の一般的な商品は販売されていなかった。
函館、、変わってしまったなー。
仕方がないので、普通のコンビニ(ローソン)で、パンを買ってバスに乗る。
函館から札幌へ|夜のバス移動
函館駅前を17:35に出発したバスは、23:14に札幌駅前に着く予定。
長旅の中、1度目の休憩は「八雲サービスエリア」。
夕暮れ時の風景が、とても美しかった。
2度目の休憩は「有珠サービスエリア」。
今度は、夜景がとても美しかった。
夕方~夜にかけてのバス移動、こんな素敵なご褒美があるなら、長時間耐える価値もあるってもんだ。
楽しく函館旅行ご一緒させて頂きました。
しかし、ちせちゃん物持ち良すぎ 笑
sakaeさま
函館旅行にご同行いただきありがとうございました★
物持ち…ラッキーピエロのサービス券の事でしょうか?笑
いつか使おう使おうと思って、貴重品BOXの中でずっと眠っていたものでございます。
(結局使う機会ない予感。。苦笑)
ご当地チェーンが豊富というのも北海道らしいですね。
秋田県(の田舎)に住んでると、主要チェーンすら
行動半径内には存在しないものが多いのでうらやましいです。
イメージ的にはそこまで遠くない気もした札幌ー函館が6時間だとすると、秋田からの陸路北海道行はやはり相当大変ですね。
NKさま
そうですね、函館は函館のチェーンが幅を利かせていますが、
全道へと範囲を広げれば、道内固有の企業はたくさんあります。
薬屋のメインはツルハかサツドラだし、ホームセンターはホーマックだし、、
ニトリが強すぎてイケアが入ってこれないとかetc。。笑
秋田からだと、北海道のどこに行くかにもよりますが、相当遠いですね…笑
googlemapで見てみたら、フェリーの時間も併せて「秋田市→函館市」で7時間でした。
自分が住んでるのは、大仙市(秋田市の南東方向)なので、空港や船で行くと少し秋田市からより遠くなります。(新幹線で盛岡出る場合は少し近くなる)
ちなみに自分が住んでるところからの最寄りは、吉野家25㎞
マクドナルド10㎞、松屋70㎞、ココイチ8㎞ぐらいです。
NKさま
他県に行ってから新幹線でというのは、北海道では考えられない発想です。笑
徒歩圏内にメジャーな外食チェーンがないんですね!
ネパールにいた頃は、片道40分かけてカツ丼を食べに通っていましたが…さすがに最低で8キロとなると車が必須ですね。。