-Kazungula to Maun-
今日から、ナミビアの首都ウィントフックに向かって移動。
とは言っても、直接行けるわけではなく。
今日はまず、ボツワナの真ん中あたりにあるマウン(Maun)という町を目指す。
マウンで1~2泊して、ナミビアの国境近くの町ゴバビスで1泊。
それからナミビアの首都ウィントフックに辿り着くという、少し長い旅路。
今日の目的地のマウンに行く為に、まずはナタ(Nata)を目指し、そこでバスを乗り換えてマウンに行く。
▼前回のお話し▼
【陸路国境越え】ゾウの生息数世界一のチョベ国立公園!(ザンビア→ボツワナ)
カズングーラからナタへ|ミニバス
8:30、昨日の内に宿の人に頼んでいたタクシーが迎えに来た。
「ナタ行きのバスに乗りたい」と伝えると、タクシー運転手はすぐに了承してタクシーを出してくれる。
15~20分ほどの乗車で、1台あたり40プラ(約400円)。
3人で割って、1人13プラ~14プラ(約130円~140円)。
タクシーは、「本当にここがバス乗り場なの!?」と思うような、何もないところで止まる。
…と思ったら、通りがかりのミニバスを止めてくれた。
乗り換え時間は、荷物の出し入れの為の僅か5分程度。
なんてスムーズなんだ。
ミニバスの料金は、ナタまでで84プラ(約840円)。
時間は見ていなかったけれど、9時前には乗ったという事になる。
ミニバスは、何もない真っすぐな道を走る。
時折、野生のゾウが道端にいたり、道路を横断する姿が目に入る。
サファリに行かなくても、野生のソウが普通に見られるなんて…。
凄すぎるよ、アフリカ大陸。
ゾウだゾウだとザワザワしているのは、外国人である私たちだけ。
地元民は、そんな「いつもの風景」にわざわざ感動したりなんかしない。
ゾウがその辺にいるのが当たり前って…凄い感覚だ。
途中、タイヤが破損(破裂?)して立ち往生している大型バスに遭遇。
私たちのミニバスが、その大型バスの乗客を乗れるだけ乗せる。
こういう時は、助け合うのがアフリカ流。
私の隣の席は空席で快適なドライブだったのに、超巨大な女性が私の隣に座る。
彼女は、私の座席の3分の1を占領。
申し訳なさそうな素振りも一切なく。
ただでさえ、1席当たりの面積は狭いのに。
私の体が、バスの窓と彼女の巨体に挟まれて、身動きが取れない。
腕が痺れて…とても辛いドライブになってしまった。
こういうのも、アフリカ流。
そんなアフリカ流を受け入れがたい私は、「ただのツーリスト」の域を出られないのだ。
バスは13時ごろに、ナタ(Nata)に到着。
所要時間、4時間弱。
ナタからマウンへ|ミニバス
乗り換え先のバスを探して、時間を確認してからランチを取ろうか。
そう思って最終目的地のマウン(Maun)行きのバスを探す。
バス(ミニバス)はすぐに見つかり、出発時間は「今すぐ」だと言う。
次のミニバスの時間を尋ねるも、「これが最終だ」と言う。
本当かな…。
ナタに到着して数分後に見つけたバスが最終だなんて、そんなタイミングのいい(悪い?)事があるのだろうか。
しかも、まだ13時だというのに。
非情に疑わしいものの、真偽を確認するすべはない。
ワタルさんが、「お腹が空いているから、食べ物を買う時間だけ欲しい」と交渉してくれた。
さすがだ。
近くの売店で、パンと飲み物を購入。
そして私たちが乗り込むとすぐに、ミニバスは出発。
運賃は、80プラ(約800円)。
ミニバスは順調に、17:00頃にマウンのバスターミナルに到着。
所要時間、4時間弱。
ここでタクシーに10分ほど乗って、宿に向かう。
運賃は1台30プラ(約300円)。
3人で割って、1人あたり10円(約100円)。
マウンの安宿|モーツェベ・バックパッカーズ(Motsebe Backpackers)
ボツワナの宿はどこも高く、ほとんどの旅人はテントを購入してキャンプサイトでテント泊をする。
私たちはテントを持っていないので、宿探しは大変。
そんな中でも、ここマウンで見つけた宿は3人部屋で573プラ(約5,730円)。
一人当たり、191プラ(約1,910円)で泊まれる。
「今までの国の宿と比べて高い!」とアンドレィはご立腹だけれど。
この国では、1人2,000円以下で泊まれるならば、かなり安いのだ。
私たちの部屋は、ダブルベッド×2台とバストイレ付きのテント型の部屋。
ダブルベッドに男性2人で寝てもらい、私だけ悠々と1人で1台のベッドを使うのは、少し心苦しいのだけど。
少し休んで、徒歩30分ほどの場所にあるスーパーマーケットへ買い出しに出かける。
宿の犬が、どこまでも付いてくる。
道案内をしてくれているつもりなのかな?
スーパーが2~3件あるエリアで、夕食の買い出し。
買い物をしている間に酒屋が閉まってしまったので、アンドレィがご立腹。
彼は、とにかく安く旅がしたいのと、夜のお酒は必須なのだ。
帰りにバーに寄って、無事にお酒も購入。
今日は1泊だけして、明日にまたナミビアに向けて移動をするという選択肢もあったのだけど。
私もワタルさんも、移動で疲れてしまった。
それにボツワナでは、チョベ国立公園でのサファリくらいしかしておらず。
このままナミビアに抜けてしまえば、ボツワナにはほぼ触れずに移動する事になってしまう。
「高い宿に連泊などしたくない」というアンドレィをワタルさんが説得してくれて、この町に2泊する事になった。
明日は、町をのんびりブラっとして、ボツワナのローカルご飯を食べるのだ。
▼次回のお話し▼
ボツワナの真ん中「マウン」で、のんびり過ごす1日