まだ子供が生まれる前。
子供の名前を考えるにあたって、どんな人間になって欲しいかの話になった。
どんな想いを、名前に込めるのか。。
私も、夫のワタルさんも迷うことなく答えた。
母の想い|生命力のある人間になって欲しい
私の想い。
生命力のある人間になって欲しい。
私が考える生命力とは…。
例え、人生で何があっても。
戦争が勃発して巻き込まれても、
謎の感染症で世界中がパニックになっても、
極端だけど、例え世界が滅びても。
その状況を受け止めて、どうするべきか考える「思考力」と「判断力」。
考えたことを実行する「実行力」と「行動力」。
その行動の先にある状況に対応する「環境適応能力」。
それらを身に着けて、どんな状況でも幸せでいてほしい。
自分と、自分の大切な人の幸せを守るために、その力を発揮して欲しい。
何かがあったとき、どうせ〇〇だからと諦めたり、政治や人のせいにして文句を言うだけだったり、人生を憂いて深い闇の中に落ちていくばかりだったり。。
同じ状況下でも、考え方次第で幸せにも不幸にもなれる。
不幸の数を数えて命を腐らせるのではなく、幸せへと続く道を模索して命を輝かせてほしい。
突飛な話だけど、例えばロシア軍が北海道に攻めてくるぞ!という話になったら。
大切な人と少しの荷物だけ持って道外に逃げる…場合によっては海外に避難するという判断をして。
判断をしたならば、迷わずそれを実行して。
避難先の、馴染みのない環境、文化、言語に前向きに順応するのか。
攻めてくるって??どうしよう、どうしようとオロオロして、何も判断できなかったり。
避難した方がいいと判断はできたものの、住み慣れた土地を離れることを躊躇して、結局実行できなかったり。
実行はできたものの、その土地の文化に馴染めず、こんな場所は嫌だと毎日泣いて暮らすのか。
生命力が強いのは前者だと思うし、幸せな人生を歩めるのも前者だと私は思う。
我が子には幸せになって欲しい。
その為の生命力を身に着けて欲しい。
父の想い|優しい人間になって欲しい
ワタルさんの想い。
優しい人間になって欲しい。
優しいとはっ!??
ちょっと抽象的では!??
優しいとはどういう人間かという私の問いに、ワタルさんはこう答えた。
人の不幸を悲しみ、人の幸せを喜べる人間。
これは、しずかちゃんパパが、しずかちゃんの結婚前夜にのび太君のことを言ったセリフ。
それが優しい人間だと、ワタルさん。
候補の名前と実際の名前
そんな2人の想いを込めて、素敵な意味を持つ漢字を、男の子・女の子それぞれ20個づつピックアップして、更にそれぞれ5~6個に絞った。(性別は生まれた時のお楽しみ)
あとは、子供の顔を見て選ぼう。
生まれた子が男の子だったので、候補の名前を見返してみるも、どれもしっくり来ない。
結局、度重なる名前会議では1度も出てこなかった名前に決まった。
顔を見たらね、それが何故か1番しっくり来たの。
ちょっと古風なのかな…親戚に、シワシワネームと言われてしまった。
キラキラネームのブームが去って、今はシワシワネームと呼ばれている古風な名前が流行っているのだとかナントカ。
流行りに乗ったつもりも、シワシワなつもりもないのよ!
権三郎とか彦摩呂とかじゃないのよ!
例えば、タクヤ君とかアキラ君とか…そういう昔からある様な名前。
いや、タクヤ君アキラ君ほど人数は多くないかな…スバル君なんかが近いかも?
誰もが1発で読めて、変わった名前でもなんでもない普通の名前だけど、じゃあクラスに1人はいる定番の名前かというと…むしろ人生で出会った男性の中にはいなかったな~。みたいな名前。
俳優さんみたいな名前ですね!
って褒められて、
親戚にはシワシワネームと言われてしまいましたけどね。笑
って謙遜したら、
上の世代の俳優さんに居ますよね、て言われてしまうの。
「そんな事ないですよー!今風のカッコいい名前ですよ!」
とは、決して言われない。
意味も響きも素敵だなと2人で気に入って付けた名前で、彼にはもうスバル以外の名前なんて当てはまらない程しっくりきているんだけど。
カッコいいと思うけどなー、スバル君。(スバルじゃないけど)
本人も、気に入ってくれるといいんだけど。
シワシワネームなんて付けやがって!
レンとかハルトとかミナトとか、今風のカッコいい名前の方が良かった!
…なんて思われないことを願う。。
ちなみに、女の子の場合はナナちゃんになっていたと思う。
7月某日の午後7時7分に、体重2772グラムで生まれたの。
そして、ナナはニンジャ語でagain。
againという響きは素敵ではないけど…七転び八起的なね、どんな困難にも立ち向かう、まさに生命力の強い子!と思いを込められるし。
「私の名前は、ニンジャ語でagainという意味です!」
「ニンジャ語って何!??」
って、ちょっとインパクトのある自己紹介ができそう。
「ニンジャ語は、両親が出会ったアフリカのザンビアという国の公用語です」
なんて。
そんなふざけた由来の名前を付けるなよ!
と怒るのかどうかは、その子次第。
お二人とも、人として素敵という共通点があるんですね。
sakaeさま
そういう人間が素敵だなと思うだけで、私達が素敵なわけではないです。残念ながら。。
「そうありたい」とは思いますけど。
環境適応力は重要ですよね。
今持ってる知識や経験を総動員して、情報を瞬時に判断して対応する必要があるケースは普段の生活だけではなく、旅先でもありうるのかなと。
あくまで個人的な予想ですが、日本とロシアの戦争だけが始まる可能性はかなり低いと思っていて、仮に起きるのであれば、世界大戦の一部として、北海道も戦場にというほうがまだ可能性はあるのかなと。(それも相当低いと思いますが)
NKさま
私も例に出しておきながら、戦争の可能性は低いと思っています。笑
ただ、コロナで生活が一変する事態を多くの人が予想できなかった様に、予想外の出来事は人生のうちで1度くらいは訪れるのかなと。
現実的にあり得そうなのは、大規模な自然災害でしょうか。成人する前に両親のどちらか、あるいは両方を失うとか。。
小さな例ですが、2シーズン前に大雪により新千歳空港で1晩過ごしたり、もっと前に関空に数日間閉じ込められた人たちがいましたが、そういう時に「雨風しのげて毛布まで借りられてありがたい!」と思うのか、ただただ困惑したり憤ったりするのかでも、だいぶ違うのかなと思います。
そうですね、不測の事態のときのほうが、本当の実力が試させる意味もあると思うので、アクシデントも楽しんだり、そういう状況でも周囲の人への感謝の気持ちを伝えられるというのは素晴らしいと思います。
NKさま
本当の実力…そうですよね!
私も旅先で余裕がなくなる事が多いので、まだまだ未熟ですが、息子と一緒に成長していけたらなと思います。