ー世界はきっと、美しいー
14日間の自主隔離生活

コロナ禍の前と後|帰国後の日本は、まだ海外旅行の続きをしているみたいだ

【14日間の自主隔離生活】2020/09/11~

成田(千葉)-Narita-

帰国後の日本は、私が知っている日本とは少し様子が違っていた。

それもそのはず。

海外旅行中に、コロナウィルスの大流行という前代未聞の事態が発生したからだ。

コロナウィルスが発生し、日本社会が酷く混乱して、そしてコロナウィルスと付き合いながらなるべく普通に生活しようという落ち着きを取り戻す段階に入っていた日本。

私はコロナウィルス発生前から、この落ち着いた日本へとタイムスリップしたので、みんなと一緒にこの過程を過ごしたわけではない。

だから私にとっては、様子が変わった世界へ突然に飛び込んだ感覚。

なんだかまだ少し、海外旅行をしている様な気分。

▼前回のお話し▼
14日間の自主隔離生活中に食べたスーパー&コンビニごはん|日本のお弁当は最高だ

コンビニのレジでビックリ

帰国当日の夜、夕食を買いに近所のコンビニへ。

楽しみにしていた「おにぎり」と「緑茶」を抱えて、レジに並ぶ。

私の番が来たので、レジの前に立つ。

そこには、店員と客とを隔てるビニールカーテンなるものが垂れ下がっていた。

なんだか無言の重みを感じる…。

そして、レジでお会計。

私は日本円の現金を持っていないので、自粛中は全てクレジットカード決済をする必要がある。

クレジットカードを提出すると、なんとレジ前においてある機械に自分で差して自分で抜くんだって。

今までは、店員さんに渡して操作してもらっていたのに。。

まぁ、コロナ禍でクレジットカードの需要が増えて、アルバイト店員がこっそり番号を覚えて不正利用するという事件も増えていたみたいだから、こちらの方がお互いにとっていいのか。

それにしても、カードすら触らないって…感染対策、ここまで徹底しているんだ。

ポイントカードなんかも、自分で抜き差しするんだね。

お会計前に、店員にレジ袋はご利用ですか?と聞かれる。

「え!??あっ…はい。。あっ、やっぱり大丈夫です。」

唐突の質問に、めちゃくちゃ挙動不審になってしまったじゃないかー!

そうだった。

日本では、レジ袋が有料になったんだ。

ニュースは見ていたし、情報としては知っていたのだけれど、実際に体験すると戸惑う。

これは、有料化の直後はもっと大変だったんだろうな。

あぁ、今は完全に浸透している中で、戸惑った私は変な人に見えていたに違いない。

エレベーターで戸惑う

コンビニから戻って、ホテルのエレベーターに乗り込む。

後から来た人が、私とは同乗せずに次のエレベーターを待つ体勢を取ったので、私はエレベーターの扉を閉める。

え???

エレベーター、他人とは同乗しないのが暗黙の了解!??

それとも、彼が神経質なだけ??

もし私が後だった場合、気を使って乗らない方がいいのだろうか??

そんな特殊なルールは、ネパールまでは届いていないよー!(混乱)

成田の街の様子

翌日、昼食を買いにスーパーに行く。

日本の街を歩くのは、10ヵ月ぶりだ。

(とは言っても、片道10分程度だけれど。)

ホテルの目の前の、信号のない横断歩道で立ち止まる。

すると、なんと車の方が止まってくれるではないか!

えぇ!??

あぁ、これが日本の歩行者優先というやつか。

そうかそうか。

日本では、びゅんびゅん走る車の少しの合間を縫って渡る、命がけの道路横断をする必要がないのか。

(特に、エジプトのカイロは怖かったな~。)

このドライバーさんが特別に親切だったわけではなくて、この後もこの横断歩道を渡る時は、いつも車の方が止まってくれた。

日本って凄い…。

成田の街を歩くのは今回が初めてなので、通常時とは比較できないのだけれど。

歩行者の人数が、とても少ない感じがする。

ちらほらと見かける程度。

これはマスクなんてしなくても、十分に密度が広いよね。

だけど、道行く人は全員マスクを着用していた。

マスク着用率ほぼ100%の日本。

みんな真面目に対策をしているんだな。

スーパーでびっくり

ホテルの最寄りのスーパーは、とても広くて品揃えのよいスーパーだった。

私には、デパートの1階のブランド物フロアよりも輝いて見える。

飲み物の棚やお菓子の棚が、なんと各2~3列もある。

生鮮食品やインスタント系、調味料なんかも豊富にある。

素敵すぎる~♡

なんて豊富な品揃えなんでしょう。

日本は、色々な物に溢れている。

それが良いか悪いかはさておき、物の乏しい環境から戻れば、ここはパラダイスだ。

あぁ、アフリカなんかでは、先進国から急に物が入って来て喜んで受け入れたのだけれど、それを処分する知識や技術は同時には伝えられないから、ゴミがあちこちに捨てられているんだよね。

だって彼等の世界には、元々は存在しなかった物だから。

つまり、「色々な物に溢れる」事は、視点を変えれば良くも悪くも見えるってコトだ。

…褒めるつもりが批判みたいになってしまった。。苦笑

どのみち、無職に色々な物を買う権利はないので、最低限の食料だけを購入してレジに並ぶ。

レジの前には、ソーシャルディスタンスを保つための「立ち位置のマーク」が等間隔で描かれている。

レジ周りの棚には、「消毒関係」の商品や「ビニール手袋」など、感染対策用の商品が並べられている。

レジには、やはり「ビニールカーテン」が垂れ下がっていて、カード決済の方法もコンビニと同じだった。

対策をしながらの生活が、既に根付いているんだね。

TVを観てびっくり

たまに、TVを付けてみたりする。

コロナ関連のニュースが多い。

丁度、GO TO TRAVELの対象に東京を含めるかという話で持ち切りの時期。

アナウンサーが、医療関係者にインタビューを行っていた。

その医療関係者の方は、「引き続き、気を付けながら生活をして欲しい」といった趣旨の話しかしていないのだけど、アナウンサーはそれでは納得がいかないみたいだ。

「医療現場の立場から見て、GO TO TRAVELの対象に東京を含めるというのはどう思われますか?」

一見は公平な意見を求める台詞なのだけれど、どうも医療現場の立場からは反対ですと言ってほしいらしく、あの手この手で言い方を変えて、同じ質問を繰り返すアナウンサー。

その医療関係者の方は、最後まで公平なコメントしかしなかったけれど。

GO TO TRAVELの是非はともかくとして、同じニュース(事実)を取り上げるにしても、視聴者が受け取る印象は報道側が誘導しているんだ。

これはきっと今に始まった事ではないんだろうけれど、何で今まで気が付かなかったんだろう。

マスクの価値が変わってきている

花粉症だったり、素顔を隠すためだったり、何となく落ち着くからだったり…今までも、日本ではマスクをする人は珍しくなかった。

だけど、ほとんどの人が白や薄いピンク色などの目立たない色のマスクをしていた。

無地の黒でさえ、あの頃は何となく目立っていた。(ロックな感じ?)

それが今や、マスクはファッションの一部になりつつあるらしい。

様々な色や、柄物のマスクをする人が増えてきて、それが特に目立つという事もなくなっている。

たまたま付けたTVで、今はマスクに拘る人が増えてきているので、1枚数千円もするマスクも需要があると報道されていた。

その日はなんと、1枚10万円のマスクも売れたのだとか!

全員がマスクをする時代…マスクがファッションの1部になってしまった。

という事は、近い将来「使い捨ての白い安物のマスクなんて、お洒落に無頓着な人がするものだ」と、恥ずかしい存在になるのだろうか。

例えば、安物のビニール傘みたいにさ。

そうなったら、嫌だな。

まとめ|コロナ禍の前と後

他にも、飲食店ではテーブルが1つ飛ばしでしか利用できなかったり、店員がマスクやプラスチックのフェイスガードをしていたり、細かい驚きがたくさんある。

どこのお店も、アナウンスで「新型コロナウィルス感染拡大のため~」と重ね重ね注意を促している。

まるで今までずっとそうであったかの様に、当たり前の様にコロナウィするに関する注意喚起のステッカーが貼られている。

先日「回転寿司屋さん」に行ったら、寿司が1つも回って来なかった事に驚いた。

そっか…考えてみれば、確かに不衛生だよね。。

混乱期には立ち会えなかったけれど、今でも十分に不思議な光景で…帰国直後は、それに「異国感」を感じてしまったのだ。

POSTED COMMENT

  1. 土日 より:

    日本は不思議の国、なのかもしれませんね。
    地道に感染対策をしていきたいだけですがねえ。

    • tabi-kurage より:

      土日さま

      コメントを頂きまして、ありがとうございます。

      私が海外へ出る前の日本と比べれば、随分と様子が違いました。
      地道な感染対策が、当たり前の様に根付いているのは素晴らしいですよね!

  2. dany より:

    こんにちわ!
    アフリカの記事が見れないのですが…。
    記事は修正中ですか?

    • tabi-kurage より:

      dany様

      コメントを頂きましてありがとうございます。

      アフリカの記事、見れる様になるまで少々お待ち頂けると嬉しいです…!

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