2015/05/04
日光の大地にそびえ立つ山「男体山」。
標高2486m。山頂までは、約4時間の道のり。
あわよくば、男体山登山を決行しようと、山装備に身を包み宿を出発。
登山道の入口は、「二荒山神社」の境内にある。
ここで注意!
私たちは「日光東照宮」付近にある「二荒山神社」の事だと思っていた。
だけど念のため地図で確認すると、どう見ても場所が違う。
よ~く見てみると、中禅寺湖の付近に「日光二荒山神社中宮祠」の文字が。
ここから、男体山に向かって道が延びている。
あ、危なかった…。
なんて紛らわしいんだ…!
という事で、「日光二荒山神社中宮祠」に向かって出発。
(宿の近くの桜が綺麗~♪)
ここで、もう一つ問題が。
実は、男体山の山開きは5月5日。
(毎年5月5日から10月25日まで)
この日は5月4日。
実はまだ山開き前。
「山開き」は単なる儀式にすぎないので、本来であれば気にする必要はない。
ただ、この「男体山」に限っては、二荒山神社の所有地の為、事情が変わってくる。
二荒山神社が登山を許可している期間が、山開きの期間と重なっている為、山開き前の登山が不可になっている。
「山開き前の登山」が問題なのではなくて、「私有地に無許可で立ち入る事」が問題になる。
ただ、「神社で許可をもらってお布施を納めれば、登山可能な場合もある」と、インターネットに情報が載っていたため、ダメ元で行ってみる事に。
中禅寺湖の傍に、突然現れる「日光二荒山神社中宮祠」。
静かな境内にお邪魔致します。
ここに登山道がある気配を感じなかったけれど、神社の方に聞いてみる。
「男体山に登りたいのですが…」
「山開きは明日です」
…あっさり玉砕。
2人に尋ねたけど、答えは同じ。
(インターネットの情報は!?)
仕方がない。
せっかく来たので、神社を散策。
ここには、男体山の登頂を達成した人たちの記念札が掲げられている。
驚くのが、皆々様の登頂回数!
回数順に並んでいるんだけど、一番大きい札の方…「1,000回以上」って!
びっくりびっくり。
中には、男体山登頂の経験を元に書籍を出版している方もいる。
隣のこれも面白い。
ここに掛けられているのは、「男体山1日3往復達成」などの記録の数々。
世の中には、色々な挑戦をしている人が沢山いるんだ。
1往復すら挑戦できなかった私たちは、そそくさと境内を去る。
すると、「山と酒が好き」と書かれたTシャツを背負うおじ様に出会う。
彼によると、今日は他にも沢山の人々が男体山目当てで来ていたけど、皆追い返されたのだとか。
なんだ仲間がいたのかと思うと少し嬉しい。
おじ様は、「今日はテントに泊まって、明日また来るかなー」と言って、車でブゥーーンっと去って行った。
テント持参だなんて、なんて準備がいいんだ。
そして、「明日またくればいいさ」という、彼の中の時間の流れが美しい。
昨日は車窓からになってしまった、中禅寺湖。
鳥居越しに見えてきた。
昨日の湯ノ湖に引き続き、ここにも釣り人がちらほら。
だけど、この辺りはボートやスワンで遊ぶ人もおらず、静かで爽やかな雰囲気。
さて、今日は気持ちを切り替えて日光観光を満喫する事に。
山に行けない分、より多くの下界の景色に触れられるんだから、それはそれで楽しい一日になりそうだ。